忘却と幸福

人間不幸な事は忘れてしまうというが本当にそうなのだろうか。

飯島夏樹さんの、ガンに生かされてという本を読んで感じたこと

さて、冬の寒さが厳しいこの季節、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は、先日、株式会社新潮社から出ている、飯島夏樹さんのガンに生かされてという本を読みました。飯島さんは、1966年に東京都で生まれ、マウイ、グアムを拠点に、サーフィンの世界大会で活躍された人です。グアムでマリンスポーツ会社を起業されています。ですが、2002年5月、肝細胞ガンと診断されています。肝臓は悪化し、2004年5月には、医師から余命宣告を受けています。2004年8月、ハワイに移住され、2005年2月28日に38歳の若さで亡くなられています。この本には、亡くなられる直前の本人の記録が載っています。2005年2月19日には、腹水が溜まったことが原因で、ハワイの病院で、救急救命室にて処置を受けています。その際に、末期がん患者を入れてくれる保険屋がないことに、頭を悩ませたようです。「もう自分の頑張りもこれくらいだろう。」と書かれています。2005年2月23日の記録には、モルヒネの調子が悪く、眠れないと書かれています。「この人生を終わりにしたいということ。もう疲れた、明日の希望を下さい!」と書かれています。亡くなる直前は、生きることを諦め始めていることがわかります。飯島さんの本からは、闘病していく過程を知ることができます。生きている間、好きなサーフィンをめいいっぱいしたかった人の様に思いました。

飯島夏樹さんの、ガンに生かされてという本を読んで感じたこと
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